電球色LED搭載で再販となったKATO製 品番3020-2を使用して 89号機のぶどう色復活時を製作します
塗料の厚塗りを防ぐだけでなく 元塗装との相性からくる経年の塗装剥がれを避けるため 加工は元塗装の剥離からスタートです
上越形のボディは金型の関係で 実車には無いパーティングラインが前面に回り込み 特に目立つため入念に処理します
基本加工では ランボードの木目表現・つらら切りカンナ削り・飾り帯調整と繋ぎ目などのほか ホイッスルやナンバー取付け穴を埋め込み ホイッスル部分は再度開け直します
また 仕上がりを左右する下地造りもペーパーを使用し丁寧に作業を行っています
種車とした上越形を89号機の形態とするために Assyパーツもふんだんに利用しています
ディテールアップは ただ単にモールドの金属パーツ化だけでなく 汽笛おおいの撤去跡や北のゴハチに多く見られた一般形の鞄掛けなど細部まで造り込み 製品とは形状が異なるため交換が必要となる電暖表示灯にはレンズも再現するなど 他所では入手不可の超精密加工を行っています
加工前の製品ではマグネットが装備されていないため クイックヘッドマーク非対応機となっていますが 簡単に取り外しができる脱着式ヘッドマークとしています
車体だけでなく床下にも手を加え 配管類はヒートプレス加工や新たにパイピングを行ったほか アングルコックやチリ漉し・EG配管などをスクラッチしました
室内には運転台周りを造り込み 機械室表現も行っています