昭和57年5月に栃木県植樹祭のため運転されたお召列車では 宇都宮での方向転換のため2機のお召機が必要となりました
しかし EF58-61号機と共にお召機として製造された浜松機関区の60号機は 当時すでにお召指定を解除されており 宇都宮運転所に在籍していた 元東京機関区のお召予備機73号機もすでに廃車となっていたため 宇都宮⇒日光間のお召本務機には “車齢が若い”・“全検出場から日が浅い”などの理由から 宇都宮運転所の172号機が抜擢されました
172号機のお召整備にあたり 国鉄側から出された指示に“車体塗色のぶどう色への変更”がありましたが 実際にはブルーのまま工場を出場し ゴハチの歴史上最初で最後の青いお召本務機となりました
172号機がぶどう色にならなかった理由について 某誌には“塗装変更支持の不徹底”という記載がありますが 他にも説はあり本当のところは不明と言ったほうが良いのかも知れません…
なお 同機の前面中央に1箇所のみ装備された変形標識灯掛けは お召整備によるものではなく 宮原機関区配置時代に装備されたものです
《 EF58を語る インデックス 》