たとえ1機の機関車を仕上げるだけでも 製作に使用する素材の選択は完成時の見栄えを左右する重要な要素となります
例えば大型模型での下地造りの定番となるサフェイサーは Nゲージでは細かなディテールを埋めてしまう要因となるため 一切使用しません
代わって 金属パーツを多用したボディへ塗料の定着を図るのがプライマーとなりますが そのプライマーもボディ用と付随パーツ用で2種を使い分けます
近年 よく使われるようになったミッチャクロンは 塗料の食いつきはいいのですが 塗膜が厚くなってしまうため軟質プラ部分のみへの使用に留めています
また Nゲージのディテールアップでは最もポピュラーとなる0.2ミリの真鍮線だけでも 銅と亜鉛の配合比率が異なる2種を使用し 曲げ加工の有無で使い分けます
0.2ミリの金属線はこの他にも洋白・SUS・硬質普通鋼・エナメルなどを使用しますが 耐久性や弾力の異なるものをその用途に応じて使い分けています
完成時に良いモノとして仕上げるために 加工を始める前の素材選びは模型製作の重要なファクターの一つです
ただ惜しむらくは オークションなどの商品説明でこれらの素材を網羅して記載しようとすると ページ容量を超えてしまい全てを記載できない ということでしょうか…